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(鋤の音)ぼくぼくと土を掘る音がしていた。
吉川英治 / 銀河まつり ページ位置:3% 作品を確認(青空文庫)
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掘る・ほじる
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前後の文章を含んだ引用
......もう去 ってしまったのか」 「ええ」 去年の落葉が堆肥 のように腐っている山の尾根だった。自分の声のひびきに、一種の不気味さを感じるほど、そこは静かである。 どこかでぼくぼくと土を掘る音がしていた。檜 の縞 がすくすくと立って、春の空へ暗緑の傘をかさねている。音は、その奥の墓地の中から聞えて来るのだった。鋤 の音にちがいない。鋤の音がやすむと、木製の鳩笛を吹くよ......
単語の意味
土(つち)
土・・・岩石と有機物が混じって細かい粉末状になったもの。有機物は、生物の死骸およびその腐敗物、微生物などから構成されている。砂(有機物が含まれない)とは違い、植物が育ちやすい。
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(ツチブタが穴を掘る)君はうつむき、鼻の穴を閉じ、素晴らしいスピードで両手を動かしてゆく。鍛え上げられた筋肉と爪で硬すぎる土壌も石もお構いなしに打ち砕き、と同時に土砂を掌に集めて後方へ投げ飛ばし、視界を良好にしながら更なる土の壁に挑む。指先には鋼鉄と変わらないカバーが装着され、各関節は自在に連動しながら複雑な角度を生み出し、その角度に合わせて筋肉は最も効率のいいパワーを送り込む。 君は一組の手に、シャベルと 箒 の両方を備えた。ただ、手、の一言で済ませられるものに、美を与えた。
小川 洋子 / かわいそうなこと「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
(鋤の音)ぼくぼくと土を掘る音がしていた。
吉川英治 / 銀河まつり
ただ土鼠(もぐら)のように、命のある限り、掘り穿って行く
菊池 寛 / 恩讐の彼方に amazon
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風呂の中に海坊主のようにもぐったり
阿部 知二 / 冬の宿 amazon
ケーキを切ろうとして、とりあえずいちごをどけておくように、ひーちゃんは教室の入口にたまっていた女子たちに「邪魔だよ」と言った。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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