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降り続く雨の気配は窓を閉めきった部屋のなかにも入りこみ、空気がしっとりしていた。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
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外は雨
湿った空気・湿気や熱気がこもる
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前後の文章を含んだ引用
......きちゃんは心のなかで呟き、ため息をついた。 外は雨が降って、昼間でも普段なら電気を点けるほど部屋も薄暗かったが、亜美ちゃんを起こさないため、電気は点けなかった。降り続く雨の気配は窓を閉めきった部屋のなかにも入りこみ、空気がしっとりしていた。「崇志さんは、亜美のことが好きですか」「あいつを好きだと思ったことは一度もない」 即答だった。さかきちゃんは自分がふられたみたいに胸が痛んだ。「じゃあ、ただしつ......
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戸外 では烈しい雨音がしていた。 樋 を伝いきれない水が二階の 庇 から直接、地面まで落ちる、その騒がしい響きを聴きながら彼は困った降りだと思った。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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湿った空気・湿気や熱気がこもるの表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
秋の夜更の夜気が水のように肌をひたした
円地文子 / 女坂 amazon
湿気の多い土地で、霧もかかりやすく雨も多い。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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砂金をちりばめたような空
立野 信之 / 軍隊病「軍隊病―兵士と農民に関する短篇集 (昭和4年) (日本プロレタリア作家叢書〈第5篇〉)」に収録 amazon
真上の空には、大きな帯のような星々の重い運行があり、《…略…》この星達の無限の距離から距離へ働く、強い限りないエネルギー
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
青空に白い雲がうかんでいた。馬が何頭も何頭も後先になりながら走っていくような形をしていた。
庄野 英二 / 星の牧場 amazon
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降りだして数分経った今、路面の埃やゴミが水の層に浮遊している状態で、一番コンディションは悪い。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
有島武郎 / 或る女
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