おいしいといわれるものなら無理をしてでも食べにゆくし、また、おいしいかどうかわからないもので、見た目には少々うす気味わるいものでも、食べものであればちょっと味わってみたいたちだ。 この十年間は、ずいぶん国外も国内も旅行したので、旅の思い出は限りなくあるが、その思い出も、たべものとつながっている場合が多い。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
食通
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......身をふりかえって考えてみたが、どうもあまり上手とも思えない。では、なぜお料理の話なんか書いているかといえば、私はふつうの人より、たべものに熱心だからなのだろう。おいしいといわれるものなら無理をしてでも食べにゆくし、また、おいしいかどうかわからないもので、見た目には少々うす気味わるいものでも、食べものであればちょっと味わってみたいたちだ。この十年間は、ずいぶん国外も国内も旅行したので、旅の思い出は限りなくあるが、その思い出も、たべものとつながっている場合が多い。*スペインには二度行ったことがある。一度目は今からもう十年以上も前のことで、首都マドリッドへ三週間の契約で歌いに行った。スペイン語のスの字も話せず、単身、パリか......
単語の意味
見た目(みため)
見た目・・・外部から見たときの、そのものの印象。外から見た感じ。外観。外見。
ここに意味を表示
食通の表現・描写・類語(性格・態度のカテゴリ)の一覧 ランダム5
仕事に熱心だが、食べることにも熱心な人物として描かれている。仕事の合間に食べるものも、おいしいものをえらんでそれを実においしそうに食べる。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
岡本かの子 / 渾沌未分
このカテゴリを全部見る
「性格・態度」カテゴリからランダム5
目には見えない先生や友達の好意が、かげろうのように周囲に燃えたっている
石森 延男 / コタンの口笛 第2部 amazon
神主が祝詞でも読むように恭しく巻紙をひろげる
永井 荷風 / おかめ笹 amazon
彼は神経過敏な人間が、はっとして目がさめるように、意識がすぐに家庭の破壊のことに走った。彼は自分ながらノイローゼになっていると思った。
松本 清張 / 与えられた生「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
性格・態度 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ