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森の中からはオーケストラベルやジロフォンにまじってなんとも言 えずきれいな音 いろが、とけるように浸 みるように風につれて流 れて来るのでした。 青年はぞくっとしてからだをふるうようにしました。 だまってその譜 を聞いていると、そこらにいちめん黄いろや、うすい緑 の明るい野原 か敷物 かがひろがり、またまっ白な蝋 のような露 が太陽 の面 をかすめて行くように思われました。
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜 ページ位置:61% 作品を確認(青空文庫)
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音楽
心地いい音・澄んだ音
音(声)を聞く、聞こえる
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前後の文章を含んだ引用
......にポケットにしまいました。 川下の向 こう岸 に青く茂 った大きな林が見え、その枝 には熟 してまっ赤に光るまるい実 がいっぱい、その林のまん中に高い高い三角標 が立って、森の中からはオーケストラベルやジロフォンにまじってなんとも言 えずきれいな音 いろが、とけるように浸 みるように風につれて流 れて来るのでした。 青年はぞくっとしてからだをふるうようにしました。 だまってその譜 を聞いていると、そこらにいちめん黄いろや、うすい緑 の明るい野原 か敷物 かがひろがり、またまっ白な蝋 のような露 が太陽 の面 をかすめて行くように思われました。 「まあ、あの烏 」カムパネルラのとなりの、かおると呼 ばれた女の子が叫 びました。 「からすでない。みんなかささぎだ」カムパネルラがまた何気なくしかるように叫 び......
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(音楽鑑賞)ただその音楽とだけ一つになって、すべてから解放されたかった。時間と旋律とが、一切の過不足なく結び合って流れてゆく美に 融け入りたかった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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怖気 だつほど澄んだ音色
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
歌声が平らかな海面に柔らげられ、優しくうるんで耳に届く
大岡 昇平 / 野火 amazon
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甘美な、生への誘惑のような音の波が、ホールの中をきらきらと光りながら走り抜ける
福永 武彦 / 草の花 amazon
音が耳の中に入り込んで苔のように張りつく
尾辻 克彦 / 父が消えた amazon
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