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私は面喰った。不意に横頬に何か見えないものをタタキ付けられたような気持ちがして、暫く眼をパチパチさせていた。
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:79% 作品を確認(青空文庫)
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驚く・おどろき 驚いたときのリアクション
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前後の文章を含んだ引用
......くのを見た……と思うと、無雑作に投げ出すような言葉が葉巻の煙と一緒に飛び出した。 「……『狐憑きつねつき、落つればもとの無筆むひつなり』……という川柳を知っているかね君は……」  私は面喰った。不意に横頬に何か見えないものをタタキ付けられたような気持ちがして、暫く眼をパチパチさせていた。 「……そ……そんな川柳は知りません」 「……フ――ン……この句を知らなけあ川柳を知っているたあ云えないぜ。柳樽やなぎだるの中でもパリパリの名吟なんだ」  こう云うと正木......
単語の意味
頬(ほお・ほほ)
暫く・姑く・須臾(しばらく)
・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
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驚きから、ちょっと喪心しかけた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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