何度も起き上ろうとしたが、意識が朦朧として、身体もまるで痺 れているようだった。
岡本かの子 / 金魚撩乱 ページ位置:91% 作品を確認(青空文庫)
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ぼんやり・朦朧・ボーっとする
睡眠薬
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前後の文章を含んだ引用
......強めねばならなかった。 その夜は別に低気圧の予告もなかったのだが、夜中から始めてぼつぼつ降り出した。復一は秋口だけに、「さあ、ことだ」とベッドの中で脅 えながら、何度も起き上ろうとしたが、意識が朦朧として、身体もまるで痺 れているようだった。雨声が激しくなると、びくりとするが、その神経の脅えは薬力に和 められて、かえって、すぐその後は眠気を深めさせる。復一はベッドに仰向けに両肘を突っ張り、起き上ろうと......
単語の意味
痺れる(しびれる)
朦朧(もうろう)
身体(しんたい)
痺れる・・・ビリビリとした刺激を感じる。また、感動して感覚的にビリビリと感じて、興奮したり魅了されたりする。
朦朧・・・意識や視界、意味などがハッキリしないさま。ボーっとしていて、クリアでないさま。おぼろげなさま。ぼんやり。
身体・・・人のからだ。肉体。
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自分でも驚くほど長い時間、マンボウをぼんやり見ていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
熱湯の中を漂うように、喧騒の中で沈んでいた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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神経の脅えは薬力に和 められて、かえって、すぐその後は眠気を深めさせる。
岡本かの子 / 金魚撩乱
すごく強い薬で眠ってる。
吉本 ばなな「アムリタ(上) (新潮文庫)」に収録 amazon
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ビールの酔いが、邦彦を気楽にさせていた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
(尿意を我慢)密着した太腿のぬくもりが、次第に下腹部に吸い寄せられ、こぶし程の塊になってゆく。それは鈍い重苦しさを押しつけてくる。《…略…》下腹部の筋肉は尿意に満ちている。《…略…》どんどん重さを増してくる尿意を、きつくきつく締めつけることしかできない。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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沈みこむように寝入った。
川端康成 / 眠れる美女 amazon
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