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引窓の隙が白くなった
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:55% 作品を確認(青空文庫)
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夜明け
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前後の文章を含んだ引用
......られません。――佐渡幸親分。おめえにもこれっ限 り……」 「オオ、磔刑 の日にゃ、矢来の外で、この子を抱いて、見送ってやるぜ」 「どうか、お達者に。……あっ、いけねえ、引窓の隙が白くなった」 あわてて、伝馬牢のお仕着 に着かえ直した彼は、赤合羽を貰って、頭からかぶると、裏口から夜明けの町へ駈け出した。 伝馬裏の沼の中へ、合羽をすてて、ゆうべの梅の木......
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夜明けの表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
その白い羽根がある瞬間には明るく、ある瞬間には暗く見えだすと、長い北国の夜もようやく明け離れて行こうとするのだ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
窓の外だけが極彩色の世界に生まれ変わりつつある。それはつまり今日一日が生まれ落ちる濃い瞬間なのだった。遠くまで、朝の光で海がかすかに照らされている。
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
モノクロ写真のような通りに、ぽつんと赤いポストだけが浮き上がって見える。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
朝が、幕をあげるように、するすると明け放れる
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
日がいち早く蝕 まれる
有島武郎 / 生まれいずる悩み
その時、夕暮れ特有の、風景が黄金色一色に染まる一瞬が訪れて、ユニフォームも二人の背中も空も風も、全部が色の底に沈み込んでいった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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