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(淋しくて泣く人の)今の涙の美しさはちょっと忘れがたい。人の心には宝石があると思わせる。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:70% 作品を確認(amazon)
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泣く・涙を流す
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前後の文章を含んだ引用
......、私はその大きな背中を切なく見送った。 私は彼女の早とちりも、恋にだらしないことも、昔は営業マンで、仕事についてゆけなかったことも、みんな知っているけれども……今の涙の美しさはちょっと忘れがたい。人の心には宝石があると思わせる。 冬のつんと澄んだ青空の下で、やり切れない。私までどうしていいかわからなくなる。空が青い、青い。枯れた木々のシルエットが濃く切り抜かれて、冷たい風が吹き渡ってゆ......
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泣く・涙を流すの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
背中が声もなく波打った。
岡本かの子 / 金魚撩乱
手のつけようがない泣きっぷりでじたばた暴れながら、彼は純子さんと幹子に抱えられるように二階に連れて行かれてしまった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
泣いた後の奇妙な心地よさに浸りながら、名刺を眺める。ティッシュペーパーをのろのろと引き抜いて顔を拭き、 洟 をかみ、ぬるい水を半分ほど飲む。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
涙を振りほどきながら、男に云った
林芙美子 / 新版 放浪記
「泣く」カテゴリからランダム5
火のような涙が噴きこぼれてきた。
林芙美子 / 新版 放浪記
涙がするすると流れ出た。
岡本かの子 / 渾沌未分
口へは手拭を噛んで、涙を絞った。
伊藤左千夫 / 野菊の墓
手のつけようがない泣きっぷりでじたばた暴れながら、彼は純子さんと幹子に抱えられるように二階に連れて行かれてしまった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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