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月が氷のように冴え返った真夜半
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:77% 作品を確認(青空文庫)
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夜
月
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前後の文章を含んだ引用
......情を寄せた。一様に呉氏の生き甲斐のない姿を憐れみ、且 つ芬夫人の身の上に同情して、手厚い世話をしながら日本に連れて行く事になったが、その途中のこと、船中が皆眠って、月が氷のように冴え返った真夜半 に、呉青秀は海に落ちたか、天に昇ったか、二十八歳を一期 として船の中から消え失せてしまった。……芬夫人は時に十九歳、共に後を逐 おうとして狂い悶えたが、この時、既に......
単語の意味
冴え返る(さえかえる)
夜半(よわ・やはん)
冴え返る・・・1.色や光、音などがハッキリと澄み切って非常に鮮やかである。
2.意識がはっきりする。頭の回転がとても速くなる。
3.衰えかけたものが再び、盛んになる。
4.春を迎えてから、寒さがぶり返す。
2.意識がはっきりする。頭の回転がとても速くなる。
3.衰えかけたものが再び、盛んになる。
4.春を迎えてから、寒さがぶり返す。
夜半・・・夜の半ば。夜中。夜更け。
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彼はしばらく空から降るような冷気の中で立ち止まり、また足を速めた。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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月が青い氷のなかの刃のように澄み出る
川端 康成 / 雪国 amazon
月が金色の油をといたように光る
林 芙美子 / 林芙美子文庫〈〔第9〕〉松葉牡丹 amazon
細い、一枚の歯のような白い月
倉橋 由美子 / 霊魂「夢の通い路 (講談社文庫)」に収録 amazon
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落ちかかる日輪は爛 れたような日中のごみを風に吹 き払 われ、ただ肉桃色 の盆 のように空虚に丸い。
岡本かの子 / 渾沌未分
日が暮れ、焚火の火の赤さが増した。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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空は夕焼け、真紅の雲が放射線をなして天頂まで、延びて来た。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
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