常夜灯に羽虫やら蛾やらが群がっており、その下には電球の熱で焼け死んだらしき虫の黒い死体が点々としている。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 ページ位置:14% 作品を確認(amazon)
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街灯・外のあかり
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前後の文章を含んだ引用
......トン運動したいと思う。だが彼はそうするのを今日は控える。「じゃあ七〇分後に」 残る二人にレイラがそう声をかけてから四人は狭い玄関で靴を履き、ぞろぞろと外に出た。常夜灯に羽虫やら蛾やらが群がっており、その下には電球の熱で焼け死んだらしき虫の黒い死体が点々としている。彼はポロシャツ越しに背中を蚊に刺されているような気がし素早く手で叩いたが、痒みはしばらく続いた。背中の同じ箇所をユナの繊細な手つきで、もしくはブヨの丸っこい指先......
単語の意味
蛾(が・ひひる・ひむし)
常夜(とこよ)
蛾・・・鱗翅目(りんしもく[=ガやチョウなど])の昆虫のうち、蝶以外のものを総称。止まった時の羽が水平になる、口先がらせん状になっていないなどで蝶と区別する。ただし、生物学的には明確な違いはない。主に夜活動する。きわめて種類が多く、日本だけで5000種ほどいる。「ひひる」「ひむし」はガの古称。特に、蚕(かいこ)のものをいう。
常夜・・・常(つね)に夜であること。昼が来ず、いつまでも夜が続くこと。常闇(とこやみ)。
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街灯・外のあかりの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
町のあかりであかるくなった夜空が燃えるよう
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
住宅街の細い路地に立つ街灯は、携帯電話を片手に、約束に遅れた友人をぽつんと待っているような俯き加減だった。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
硝子に雨の雫を伝わらしている街燈の灯はまるで暗い人生の隅っこに泣きそべっている二人の影のように見えていた。
田村 俊子 / 木乃伊の口紅 amazon
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「光と影」カテゴリからランダム5
全世界がびかーと光った。 目がくらみ、立っていられないほどの光量だった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
闇の中で等間隔でやってくる街灯の明かり
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
「外の設備・工作物」カテゴリからランダム5
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
チンという音が響き、エレベータのドアが開いた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
住宅街の細い路地に立つ街灯は、携帯電話を片手に、約束に遅れた友人をぽつんと待っているような俯き加減だった。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
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