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反響した声が霧のように舞い下りる
村上 春樹 / 1973年のピンボール ページ位置:86% 作品を確認(amazon)
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こだま・やまびこ・反響する
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前後の文章を含んだ引用
......、誰も足を踏みならさない。それでも僕の口笛は倉庫の隅々に吸い込まれるように消えていった。「ひどく寒い」ひととおり口笛を吹き終ってから、そう口に出して呟いてみた。反響した声はまるで自分の声には聞こえなかった。それは天井にあたり、霧のように地下に舞い下りてきた。僕は煙草をくわえたままため息をついた。いつまでもここに座ってワンマン・ショーをやりつづけるわけにもいかない。じっとしていると冷気は鶏の匂いと一緒に体の芯にまで浸......
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どこからか材木を叩く音が――もともと高くもない音らしかったが、町の空へ「カーン、カーン」と反響した。
梶井基次郎 / 城のある町にて
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豪雨の来る前触れの不気味な静謐さが漂う
原田 康子 / 挽歌 amazon
風に木立の騒ぐ音が遠く水の流れのように聞えた。
島木 健作 / 第一義
悲鳴のようなクラクション
吉田修一「悪人」に収録 amazon
衣擦れの音が、ドキッとするほど大きく響いた。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
壁越しに聞く人の呟きのようにひそやかで、しめやかで、親しげな水のせせらぎ
大岡 昇平 / 野火 amazon
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