本当の言葉って沁み込むんだ。 大地の上で融けた一片の雪のように静かに沁み込んでいくものなのだ。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 ページ位置:62% 作品を確認(amazon)
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胸に響く言葉
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......よ」 美咲の指がかたく握りこまれる。爪は桜貝の愛らしさではなく、美しい凶器の鋭さを秘めて、艶めいた。 まずあたしが、一拍遅れて如月が、息を吐き出した。 そうか、本当の言葉って沁み込むんだ。 大地の上で融けた一片の雪のように静かに沁み込んでいくものなのだ。 あたしは嬉しくなる。自分がほんのちょっぴり豊かになったようで嬉しい。 美咲の指がのびてきて、あたしの鼻先を弾いた。「いてっ」「帰ろうよ」「だね。帰ろうか。今日......
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胸に響く言葉の表現・描写・類語(感動のカテゴリ)の一覧 ランダム5
何気なく喋ったリエという言葉は、わたしの耳に棘のように刺さった。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
迫田のひと言は、真冬の雪片のように揺れながら江原の心の底に、落ちた。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
美咲の一言は、あたしにぶつかり、心を揺さぶった。軽い動悸がするぐらい揺さぶられてしまった。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
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「感動」カテゴリからランダム5
胸の奥底が熱く泡立った。
朝井 リョウ / 破りたかったもののすべて「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
そのときの「私」にしか当てはまらなくて、ほかの人が聞いても陳腐だったり、ありふれていたり、そういう言葉。
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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