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坂の中途に反射鏡のついた照明燈が道を照している。それを背にうけて自分の影がくっきり長く地を這 っていた。
梶井基次郎 / 泥濘 ページ位置:88% 作品を確認(青空文庫)
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影
街灯・外のあかり
光に照らされた顔や姿
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前後の文章を含んだ引用
......ら自分の駅まではかなりの時間がかかる。駅を下りてからも十分の余はかかった。夜の更 けた切り通し坂を自分はまるで疲れ切って歩いていた。袴 の捌 ける音が変に耳についた。坂の中途に反射鏡のついた照明燈が道を照している。それを背にうけて自分の影がくっきり長く地を這 っていた。マントの下に買物の包みを抱えて少し膨 れた自分の影を両側の街燈が次には交互にそれを映し出した。後ろから起って来て前へ廻り、伸びて行って家の戸へ頭がひょっくり擡 った......
単語の意味
背(せ)
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家や大きな木立の影は、行手に立ちはだかる物の怪のようにも見える。
藤沢 周平 / 麦屋町昼下がり amazon
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冷たい蒼白さで瓦斯燈がぼんやり灯っている
宮本百合子 / 伸子
蜘蛛 の 巣 だらけの電球が道を見下していた。
志賀 直哉 / 雨蛙「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
歯の欠けた櫛のように軒並みの電灯が減る
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
まだ起きて賑やかに話しあっている家もある。ひっそりと眠っている家もある。
林芙美子 / 新版 放浪記
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ときおり風がなぎ渡り、川面に光の 襞 を走らせた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
街灯が等間隔に立っていて、ひとしなみにあたりを照らしている
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
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村が夜色に包まれて、闇の底に点々と灯りがきらめている
藤沢周平 / 孫十の逆襲「藤沢周平全集〈第5巻〉」に収録 amazon
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