根が、老いた蛇の肌のように灰白色に乾いてささくれだって、しぶとくうねっている
日野 啓三 / 抱擁 作品を確認(amazon)
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根・根っこ
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単語の意味
灰白色(かいはくしょく・はいはくしょく)
蛇(へび)
うねる(うねる)
灰白色・・・灰色がかった白。灰白(はいじろ)。
蛇・・・ひょろ長い筒状で足がないという独特の姿の爬虫類の総称。鱗(うろこ)でおおわれた体をくねらせて進む。先が二分した長い舌を持つ。脱皮を繰り返し、毒を持つものも多い。不吉なもの、執念深いものとして嫌悪の対象となる場合が多いが、一方で、神やその使いとして信仰する場合もある。
うねる・・・大きく緩やかに曲がりくねる。大きく緩やかに上がったり下がったりする。また、そのような状態が続くことや、そのような状態がとどめ難い勢いで攻めてくること。
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根・根っこの表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
古い根株が庭土の上に桍の襞(ひだ)のようにもりあがって
林 房雄 / 青年 (1964年) amazon
櫟の根が、病菌に犯されたのであろう、大きな瘤のように膨れているのを発見した。
上林 暁 / 野「上林暁全集〈第3巻〉小説(3)」に収録 amazon
青い毛のような草の根
島崎 藤村 / 千曲川のスケッチ amazon
(木の根が養分を吸う)毛根の吸いあげる水晶のような液が、静かな行列を作って、維管束のなかを夢のようにあがってゆく
梶井基次郎 / 桜の樹の下には
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「植物」カテゴリからランダム5
「あの松を見たまえ、幹がまっすぐで、上が傘のように開いてターナー(イギリスの画家)の画にありそうだね」
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
高い欅(けやき)が半ば落葉して、細い網のような枝を空にすかしている
国木田 独歩 / 武蔵野 amazon
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