天の川の波 も、ときどきちらちら針 のように赤く光りました。
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜 ページ位置:77% 作品を確認(青空文庫)
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光の点滅・またたき
波
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前後の文章を含んだ引用
......らっしゃったのよ」 「そうそう。ぼく知ってらあ、ぼくおはなししよう」 川の向こう岸 がにわかに赤くなりました。 楊 の木や何かもまっ黒にすかし出され、見えない天の川の波 も、ときどきちらちら針 のように赤く光りました。まったく向 こう岸 の野原に大きなまっ赤な火が燃 され、その黒いけむりは高く桔梗 いろのつめたそうな天をも焦 がしそうでした。ルビーよりも赤くすきとおり、リチウムよりもう......
単語の意味
天の川(あまのがわ)
天の川・・・晴れた夜空に、白くて川のように見える星の群れ。夜、空に帯状に見える無数の恒星の集まり。銀河。
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光の点滅・またたきの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
線香花火のようにそれらの文句が点 いたり消えたりした。
宮本百合子 / 伸子
灯火がリンの燃えるように怪しい光を放って明滅する
国木田独歩 / まぼろし「武蔵野」に収録 amazon
水たまりに赤い火影が斜めにチカチカと震えている
石坂洋次郎 / 丘は花ざかり amazon
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波の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
何千匹の鱶(ふか)のよう白い歯をむいてくる波
小林 多喜二 / 蟹工船 amazon
白い 牙 のような波の歯をむきだしている冷たい海
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
道を堰かれた波が海坊主の頭みたいに円くもりあがってはさっと砕けてしぶきを飛ばす。
中 勘助 / 銀の匙 amazon
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手を伸ばせば指先が黒く染まりそうなほど暗闇が立ちこめている
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
眼は闇の中に、梟 のようになっていた。
吉川英治 / 銀河まつり
梶井基次郎 / 冬の日
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
凪いだ海の、青い氈(かも)を敷いたような表(おもて)
森 鴎外 / 山椒大夫 amazon
海の上は少し墨汁 を加えた牛乳のようにぼんやり暮れ残って
有島武郎 / 生まれいずる悩み
青焔(せいえん)燃ゆる大円盤の彼方
中島 敦 / 環礁 ——ミクロネシヤ巡島記抄—— amazon
河が銀色の蛇のようにうねっている
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
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