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綿で包んだような音がかすかにしている。
梶井基次郎 / 城のある町にて ページ位置:25% 作品を確認(青空文庫)
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小さな音・不鮮明な音
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前後の文章を含んだ引用
......は煙。遠い山からは蜩 。 これはまた別の日。 夕飯と風呂を済ませて峻 は城へ登った。 薄暮の空に、時どき、数里離れた市で花火をあげるのが見えた。気がつくと綿で包んだような音がかすかにしている。それが遠いので間の抜けた時に鳴った。いいものを見る、と彼は思っていた。 ところへ十七ほどを頭 に三人連れの男の児が来た。これも食後の涼みらしかった。峻に気を兼ねて......
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小さな音・不鮮明な音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼女の声はジャン・リュック・ゴダールの古い白黒映画の 台詞 みたいに、ぼくの意識のフレームの外から聞こえてきた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
見えない声が不明瞭になにか答えている。
梶井基次郎 / 冬の蠅
気配をひそめようとする人間がそれでもたててしまう低い音は家中のどこにいても伝わり
羽田 圭介 / スクラップ・アンド・ビルド amazon
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たそがれのような静けさに満ちる
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
毛皮から脂が溶けて流れ、じゅうじゅう音をたてて燃える
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
あたりは息苦しいまでの沈黙に包まれていた。人の声もなく、吠える犬もいない。寄せる波も、吹く風もない。どうしてこれほどまですべてが深く静まり返っているのだろうとミュウは不思議に思った。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
敏捷な小動物のように耳を澄ます
藤本 義一 / やさぐれ刑事 amazon
私は哲生のたてる物音を子守歌のように頼もしく感じて眠りについた。
吉本 ばなな / 哀しい予感 amazon
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