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かすかに凌霄花のうぜんかずらのにおいがした。門の左右をうずめるやぶのところどころから、簇々そうそうとつるをのばしたその花が、今では古びた門の柱にまといついて、ずり落ちそうになったかわらの上や、蜘蛛くもの巣をかけたたるきの間へ、はい上がったのがあるからであろう。
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:70% 作品を確認(青空文庫)
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蔓(つる)
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前後の文章を含んだ引用
......おのずから頂きをおぼろげな月明かりにぼかしながら、どの峰も、じっと物を思ってでもいるように、うすいもやの上から、静かに荒廃した町を見おろしている――と、その中で、かすかに凌霄花のうぜんかずらのにおいがした。門の左右をうずめるやぶのところどころから、簇々そうそうとつるをのばしたその花が、今では古びた門の柱にまといついて、ずり落ちそうになったかわらの上や、蜘蛛くもの巣をかけたたるきの間へ、はい上がったのがあるからであろう。……  窓によりかかった阿濃あこぎは、鼻の穴を大きくして、思い入れ凌霄花のにおいを吸いながら、なつかしい次郎の事を、そうして、早く日の目を見ようとして、動いている胎児の......
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蜘蛛(くも)
蜘蛛・・・クモ目の節足動物の総称。8本足で体は袋状。尻から糸を出す。ほとんどの種は糸を使って巣を張り、そこに虫を捕らえて食べる。
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