(人生に心残りがない)随分億劫 な世界一周も一緒にやり通し、だんだん人生に残り惜しいものも無くなったような経験も見聞も重ねて、今はどっちへ行ってもよいような身軽な気持だ。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:44% 作品を確認(青空文庫)
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心残りがない
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前後の文章を含んだ引用
......、なおも銀座東側の夜店の並ぶ雑沓 の人混へ紛れ入って行くのを見て、「少し諄 い」と思った。しかし「珍しい女だ」とも思った。そして、かの女のこのロマン性によればこそ、随分億劫 な世界一周も一緒にやり通し、だんだん人生に残り惜しいものも無くなったような経験も見聞も重ねて、今はどっちへ行ってもよいような身軽な気持だ。それに較 べて、いつまでも処女性を持ち、いつになっても感情のまま驀地 に行くかの女の姿を見ると、何となく人生の水先案内のようにも感じられた。そこでまた柳の根方に片足......
単語の意味
残り惜しい(のこりおしい)
億劫(おくこう・おっこう・おっくう)
残り惜しい・・・名残惜しい。心残りに思う。離れてしまうのがつらい。
億劫・・・1.仏教における時間の最長単位である「劫(こう・ごう)」の一億倍。転じて、極めて長い時間。永遠。万劫(ばんごう・まごう・まんごう)。
2.(時間が長くかかってやりきれないという意味が転じて)面倒くさくて気が進まないこと。何もやりたくない気持ち。(「おっくう」と読む場合が多い)
2.(時間が長くかかってやりきれないという意味が転じて)面倒くさくて気が進まないこと。何もやりたくない気持ち。(「おっくう」と読む場合が多い)
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