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僕はしばらくそこに立って、景色に見惚れていた。風の音と、鳥の声しかない。息を吸い込めば、その音すら身体に取り込めそうだった。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り ページ位置:14% 作品を確認(amazon)
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絶景・美しい風景
綺麗な、澄んだ空気
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前後の文章を含んだ引用
......木の間を抜けると、禿げた頭のように何もない頂についた。夏には芝が生い茂っているのだろう、今は白く乾燥した地面でしかない。町が見下ろせる。区画された田圃が美しく、僕はしばらくそこに立って、景色に見惚れていた。風の音と、鳥の声しかない。息を吸い込めば、その音すら身体に取り込めそうだった。「あの塔のようなのは何だい?」 田圃の広がる土地の向こう側に、ぽつんと塔が立っているのを見つけた。極端にひょろ長く見える。「見張り台だ」と日比野は答えた。「ミハ......
単語の意味
見惚れる(みほれる・みとれる)
景色(けしき)
身体(しんたい)
暫く・姑く・須臾(しばらく)
見惚れる・・・あるものに心引かれて、ぼーっと見る。素敵なものに我を忘れて見入る。見とれる。
景色・・・風景。眺め。とくに、自然の眺め。
身体・・・人のからだ。肉体。
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
2.ちょっと待った!
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涼しそうな緑の衝立の蔭。確かに清冽 で豊かな水。なんとなく魅せられた感じであった。
梶井基次郎 / 城のある町にて
笛の音や、うちわや、潮風の風景がゆっくりと夜に映って、まるで燈籠のように流れてゆく
吉本 ばなな / TUGUMI(つぐみ) amazon
市街の割れた柘榴のような全相がきらきらと陽に輝き渡っている眺望
横光 利一 / 青い石を拾ってから「横光利一全集〈第2巻〉 (1955年)」に収録 amazon
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人の流れの中で棒杙(ぼうくい)のようになって、しばらくショーウインドーを眺めつづける
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平地から突然下方に折れ曲がった崖の縁 が、地球の傷口のように底深い口をあけている。
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吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
そこへ、若い女の声がした。外の陽が、治郎吉の仰向いている顔へ映した。
吉川英治 / 治郎吉格子
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