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日向臭い水枕のゴムの匂い
向田邦子 / 耳「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 ページ位置:3% 作品を確認(amazon)
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水枕・氷枕
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前後の文章を含んだ引用
......が、楠は休むつもりでいる。一年に一日ぐらい欠勤するのも悪くない。無遅刻無欠勤は、ひと昔前なら出世の近道だったが、いまは融通の利かない上役と馬鹿にされたりする。 日向臭い水枕のゴムの匂いを嗅いでいると、五十面下げてなにかに甘ったれたいような、わざと意気地なく振舞いたいような気分になってくる。 小学生のときのずる休み。体温計を腋の下にはさんでいる......
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水枕・氷枕の表現・描写・類語(健康・体調・病気のカテゴリ)の一覧 ランダム5
日向臭い水枕のゴムの匂い
向田邦子 / 耳「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
氷をいっぱいにつめ込んだ水枕は、耳の下でキシキシと音を立てている。 氷山の角と角がぶつかり合いきしみ合っている。互いにゆずらず争っている。
向田邦子 / 耳「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
ぬくまった水枕が、 耳朶 の下で音を立てている。プカンプカン。のどかな音なのに、ゴムの匂いも懐しく鼻に 媚びているのに、妙に気持が落着かない。
向田邦子 / 耳「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
耳の下で水枕がプカンプカンと音を立てている。 氷は 疾 うに解けている。 頭を動かすたびに、なまぬくい水がふなべりを叩く波のように鼓膜に伝わってくる。
向田邦子 / 耳「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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ジーンと音でもしていそうな疲れ切った(足)
志賀直哉「暗夜行路 (講談社文庫)」に収録 amazon
(突然心臓が苦しい)しかしまた強い緊迫感が大きな波となってこみ上げ、私はそれを押しとどめようとして息を止めた。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
(霜焼け)火ぶくれしたような赤い私の足指
林芙美子 / 新版 放浪記
わき腹に銃創があり、そこだけ萎んだ花びらのような形で、周りの皮膚より黒ずんで厚ぼったく変色している
大江健三郎 / 死者の奢り amazon
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