窓の向こうで風に揺らめいている雪
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:28% 作品を確認(amazon)
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雪
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前後の文章を含んだ引用
...... 姉はため息をついた。 床に、姉が脱いだ手袋の片方が落ちていた。外では、粉雪が降り始めていた。「自分の身体の中を写真に撮られるって、どんな気持ち?」 わたしは、窓の向こうで風に揺らめいている雪を見ながら言った。「彼に歯型を取ってもらうのと、同じような気持ちかしら」「お兄さんに?」「そう。恥ずかしいような、くすぐったいような、不気味なような気持ち」 そ......
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雪の表現・描写・類語(雪・霜・あられのカテゴリ)の一覧 ランダム5
陰鬱 に降りつづく雪を憎んでいた。雪煙が、強く吹いている風にあおられて竜夫の顔や胸にかかった。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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「雪・霜・あられ」カテゴリからランダム5
黄色な光が快よく鮮やかに満ちている晩秋の水のような淡い霜
長塚 節 / 土 amazon
積もるとみせかけて、牡丹雪 は案外なところで消えてゆく。
林芙美子 / 新版 放浪記
(雪が)踏み固められてコンクリートのように光っていた。
中村 真一郎 / パニック「昭和文学全集〈22〉」に収録 amazon
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