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葉のない枝にあめの如く滑かな日の光りをうけて、こずゑにゐる鶺鴒せきれいの尾を動かすのさへ、鮮かに、それと、影を街道に落してゐる。
芥川龍之介 / 芋粥 ページ位置:42% 作品を確認(青空文庫)
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日差し・太陽光
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......でもない話であらう。  冬とは云ひながら、物静に晴れた日で、白けた河原の石の間、潺湲せんくわんたる水のほとりに立枯れてゐるよもぎの葉を、ゆする程の風もない。川に臨んだ背の低い柳は、葉のない枝にあめの如く滑かな日の光りをうけて、こずゑにゐる鶺鴒せきれいの尾を動かすのさへ、鮮かに、それと、影を街道に落してゐる。東山の暗い緑の上に、霜に焦げた天鵞絨びろうどのやうな肩を、丸々と出してゐるのは、大方、比叡ひえいの山であらう。二人はその中にくら螺鈿らでんを、まばゆく日にきらめかせながら鞭をも加へ......
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鶺鴒(せきれい・まなばしら)
鶺鴒・・・セキレイ科の小鳥の総称。体は黒灰色、腹は白または黄色。主に水辺に住み、川原の石などにとまり、長い尾を上下に振る習性がある。「まなばしら」は古名。
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雲母のようにきらきらと光る午後の光
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
木の葉を洩れた日光の白い片が、その海の小魚のように隆の肩や、枝にかけた手に戯れた
野上 弥生子 / 哀しき少年「野上弥生子短篇集 (岩波文庫)」に収録 amazon
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