(小さい虫たちが飛び交う)昆虫。昆虫。初冬といっても彼らの活動は空に織るようである。
梶井基次郎 / 冬の蠅 ページ位置:5% 作品を確認(青空文庫)
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虫が飛ぶ・羽音
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前後の文章を含んだ引用
......も幾条も流れてゆく。(その糸の上には、なんという小さな天女! 蜘蛛が乗っているのである。彼らはそうして自分らの身体を溪のこちら岸からあちら岸へ運ぶものらしい。)昆虫。昆虫。初冬といっても彼らの活動は空に織るようである。日光が樫 の梢に染まりはじめる。するとその梢からは白い水蒸気のようなものが立ち騰 る。霜が溶けるのだろうか。溶けた霜が蒸発するのだろうか。いや、それも昆虫である。微......
単語の意味
初冬(しょとう・はつふゆ)
初冬・・・冬の初め。陰暦10月の異名。孟冬(もうとう)。
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虫が飛ぶ・羽音の表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
無数のはね虫が火花のように光って飛ぶ。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
(ハエが飛んでいるような羽音は、)ぷーんともずーむとも書き表せるような音だった。空の上から聞こえてくるようでもあったし、床下から響いてくるようでもあった。なにかが震えて動いている、そんな感じの音だった。
瀬名 秀明 / パラサイト・イヴ amazon
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「昆虫・虫」カテゴリからランダム5
あざやかな葉の蔭に、細糸のような蜘蛛の巣がかかった
鈴木 三重吉 / 桑の実 amazon
モゾモゾと何十匹もの蚤が脛 を這 い上ってきた。終 いには、自分の体の何処かが腐ってでもいないのか、と思った。蛆 や蠅に取りつかれている腐爛 した「死体」ではないか、そんな不気味さを感じた。
小林多喜二 / 蟹工船
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