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いつの間 にか眠くなって、つい黒甜郷裡 に遊んだ。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:51% 作品を確認(青空文庫)
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眠りに落ちる・寝つく
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前後の文章を含んだ引用
......こまで登って来て、どこをどう見廻わしても、耳をどう振っても蝉気 がないので、出直すのも面倒だからしばらく休息しようと、叉 の上に陣取って第二の機会を待ち合せていたら、いつの間 にか眠くなって、つい黒甜郷裡 に遊んだ。おやと思って眼が醒 めたら、二叉の黒甜郷裡 から庭の敷石の上へどたりと落ちていた。しかし大概は登る度に一つは取って来る。ただ興味の薄い事には樹の上で口に啣 えてしまわ......
単語の意味
黒甜(こくてん)
黒甜郷(こくてんきょう)
黒甜郷裏・黒甜郷裡(こくてんきょうり)
黒甜・・・昼寝。うたた寝。
黒甜郷・・・昼寝の夢の世界。眠りの世界。「郷」は「ところ(場所)」を意味する。
黒甜郷裏・黒甜郷裡・・・昼寝で見ている夢の世界の内。うたた寝のまどろみの最中。「裏(裡)」は「中」という意味。
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