次第にからだが暖かになる。眼のふちがぽうっとする。耳がほてる。歌がうたいたくなる。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:100% 作品を確認(青空文庫)
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酒に酔う・酔っ払う
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前後の文章を含んだ引用
......大丈夫と二杯目は難なくやっつけた。ついでに盆の上にこぼれたのも拭 うがごとく腹内 に収めた。 それからしばらくの間は自分で自分の動静を伺うため、じっとすくんでいた。次第にからだが暖かになる。眼のふちがぽうっとする。耳がほてる。歌がうたいたくなる。猫じゃ猫じゃが踊りたくなる。主人も迷亭も独仙も糞を食 えと云う気になる。金田のじいさんを引掻 いてやりたくなる。妻君の鼻を食い欠きたくなる。いろいろになる。最後にふ......
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父はお酒を飲み、いいあんばいにできあがっている
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
酒と血とを、交ぜたような、どろんとした眼
吉川英治 / 無宿人国記
私があんまり酔っぱらっているので、その夜時ちゃんは淋しい眼をして私を見ていた。
林芙美子 / 新版 放浪記
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自分にだけ迎えの船が来なかったような、見捨てられた気持ちになった
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
なぜか、意識していないと呼吸がうまくできない。吸ったり吐いたりすることに集中しなければならない。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
心が晴々 して今までの心配も苦労も何もかも忘れて、生れ変ったような心持になる。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
潜在意識というものは、いつも、本人に気付かれないままに常住不断の活躍をして、その人間を根強く支配している
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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