足音が聞こえないように器用に歩く | 忍び足・静かに歩くの表現・描写・類語｜小説の言葉集

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足音が聞こえないように器用に歩く

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忍び足・静かに歩く

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猫（ねこ）のように足音を盗みながら

有島武郎 / 或る女

音は近づいて来た。靴は穿いていない。ひそやかに礫こいしと砂を踏む音であった。たしかに人間の重量を載せた足が、地球を踏む音であった。

大岡昇平「野火（新潮文庫）」に収録　amazon関連カテ足音・靴音忍び足・静かに歩く

忍び入る猫のような足どり

岡本かの子 / やがて五月に (1956年)　amazon

サユリの靴の踵は肝心な時には聞きわけのよい子のようになり、沈黙していた。

山田詠美「新装版　ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録　amazon

飛びかかる虎のように小腰（こごし）を蹲（かが）めて忍び寄った。

横光利一 / 日輪

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獣を追うようにまっしぐらに駆けていく

両腕を振り子のように振る

関連カテ腕の雰囲気、動作走る・駆け回る

膝頭から力がぬけて、そこまで行くのに水の中を歩くようだった。

松本清張 / 与えられた生「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録　amazon関連カテ絶望・希望がない元気のない歩き方

ぬすみ足で近寄って行く。

有島武郎 / 生まれいずる悩み

玄関のドアを開けて外へ出て、少しすれば階段を降りてゆくかかとの低い音がどててんと部屋に響いた。

川上未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ足音・靴音階段をのぼる・おりる

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