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言葉を探しているのだろう。彼の口は、彼自身の体重よりも重そうだった。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り ページ位置:11% 作品を確認(amazon)
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......気がついたのか、間延びした声を上げて、のっそりのっそりと近づいてきた。「どうも」と僕は頭を下げる。「ああ」轟はそう手を挙げたものの、なかなか喋らない。またもや、言葉を探しているのだろう。彼の口は、彼自身の体重よりも重そうだった。しばらくしてから、「おまえはふらふらしてた」と低い声を発した。 実は、乗っていた車が事故に遭ったんですよ、と説明をする。けれど、それがパトカーであることは黙って......
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言葉につかえる・言葉を探すの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
言うべきことがあるのに、どうしても言葉にならない。無理に口を開こうとすると、愛や恋や運命について、映画や小説のなかで百万遍使われて擦り切れてしまった言葉ばかりが喉に出かかる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「実は、あの……」 言い出したまま、完全に言葉に詰まってしまう。カヨは黙ってただ待っている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
質問を重ねると、また黙ってしまう。キーを叩いても叩いても、なかなか反応しない古いパソコンを思い出させる。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
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黒崎はすでに死んでいるかもしれない。そのことを言ってしまいたいという衝動を、歯を噛みしめて押しとどめる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
伸子は何か云おうとして口を開きかけたが、そのまま黙って息を吸い込んだ。
宮本百合子 / 伸子
有島武郎 / 或る女
普段一度も云ったこともない言葉をしゃべり出して、自分でどまついてしまった。
小林多喜二 / 蟹工船
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