杏仁豆腐は白磁を思わせるような白一色。清潔、無垢、清浄。すべすべした白いお肌、ふるふるしたその物腰、ぬめぬめと湿った舌ざわり、にょろにょろした立ち居振る舞い、にゅるにゅるした腰のくねり、飲物ではなく、噛みものでなく、媚態さえ感じさせて舞台の袖に消えていく雅やかなその風情、そしてかすかな残り香。
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杏仁豆腐
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単語の意味
風情(ふぜい)
白磁(はくじ)
無垢(むく)
物腰(ものごし)
雅やか(みやびやか)
香(こう)
残り香(のこりが・のこりか)
清浄(せいじょう・しょうじょう)
風情・・・自然とかもし出される(いい)雰囲気。その場の風景から自然と感じられる、なんとなく上品で美しい雰囲気。趣(おもむき)。味わい。「風」も「情」も「趣(おもむき)」を意味する字。
白磁・・・真っ白なお皿などの磁器。
無垢・・・1.混じり気がないさま。けがれがなく純真なさま。
2.無地で一色の衣装。「白無垢」
2.無地で一色の衣装。「白無垢」
物腰・・・人に接するときの、身のこなしや言葉遣いなどの態度。立ち居振舞い(たちいふるまい)。
「物腰」は、かつて「言葉」だけを指した。「物」は「ことば」のこと。「あきれて物(=言葉)も言えない」など。「~腰」は、「何かをする際の姿勢や構え」をあらわす。「及び腰」「けんか腰」など。
「物腰」は、かつて「言葉」だけを指した。「物」は「ことば」のこと。「あきれて物(=言葉)も言えない」など。「~腰」は、「何かをする際の姿勢や構え」をあらわす。「及び腰」「けんか腰」など。
雅やか・・・日本人特有の美意識のひとつ。上品で美しさを持っているさま。「雅(みやび)」の語源が「宮び」であることから、主に、宮廷風の王侯貴族(もしくは単に和風)の優雅さを指す。
香・・・かいでいい匂いがするもの。いい匂いがする物質(香料)を練り固めたもの。火をつけて煙を立ちのぼらせて、香りをたたせるもの。ねり香。お香。
残り香・・・いなくなったあとに残る、その人のほのかな匂い。
清浄・・・1.汚れたところが少しも無く、綺麗なさま。清らかで穢(けが)れが無いこと。「清」も「浄」も訓読みで「きよ(い)」と読め「少し汚れが無いさま」をあらわす字。
2.数の単位のひとつ。虚空(こくう)の10分の1。1の10垓(がい)分の1。
2.数の単位のひとつ。虚空(こくう)の10分の1。1の10垓(がい)分の1。
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杏仁豆腐の味、おいしさを伝える表現・描写(洋菓子・デザートのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(杏仁豆腐の高貴な残り香)竜宮城の乙姫様のお肌の香りはきっとこんな香りだろうな、と思わせるような香り
東海林さだお / コロッケの丸かじり amazon
杏仁豆腐を口に入れて飲み込むとうっとりし、うっとりしたあとなんとなく女性的な気分になる。なんとなくナヨナヨしてしまう。杏仁豆腐をスプーンですくいあげる小指がいつのまにか立っている。
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