しなやかに光沢 のある鬢 の毛につつまれた耳たぼ
伊藤左千夫 / 野菊の墓 ページ位置:13% 作品を確認(青空文庫)
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耳の色・雰囲気
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前後の文章を含んだ引用
......ぎつつあるその横顔を見て、今更のように民子の美しく可愛らしさに気がついた。これまでにも可愛らしいと思わぬことはなかったが、今日はしみじみとその美しさが身にしみた。しなやかに光沢 のある鬢 の毛につつまれた耳たぼ、豊かな頬の白く鮮かな、顎 のくくしめの愛らしさ、頸 のあたり如何にも清げなる、藤色の半襟 や花染の襷 や、それらが悉 く優美に眼にとまった。そうなると恐ろしいもので、物......
単語の意味
鬢(びん)
鬢・・・頭の左右側面の、耳より前の髪。耳ぎわの髪。
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耳の色・雰囲気の表現・描写・類語(耳のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(少女の美しい耳)ついさっき作りあげられて、柔らかいブラシで粉を払われたばかりのような、小振りなピンク色の一対の耳がそこにあった。それは現実の音を聞きとるためというよりは、純粋に美的見地から作成された耳だった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
(耳は)右と左にひとつずつあって、同じ形をしている。取って合せれば二枚貝のようにピタリと合うに違いない。
向田邦子 / 耳「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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「耳」カテゴリからランダム5
小指の先で耳の中をかきながら、
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
彼女の髪は髪留めで後ろにまとめられ、小さなかたちのいい耳が露出していた。さっきできたばかりのようなすてきな耳だった。やわらかく、傷つきやすい耳だ。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
完璧な形をした一組の耳
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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