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(三人で食事中、口論のあと沈黙して)「鱸(すずき)、けっこううまかったですよ」と僕は言ってみたが誰も返事をしなかった。まるで深い竪穴に小石を投げ込んだみたいだった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 作品を確認(amazon)
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雰囲気が悪い・重苦しい空気
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単語の意味
鱸(すずき)
鱸・・・スズキ科の近海魚。背中は灰青色で、腹部は銀白色。全長1メ-トルほど。口が大きくて鱗(うろこ)は小さい。成長につれて呼び名が変わる出世魚で、幼魚を「セイゴ」、少し大きくなったものを「フッコ」、さらに大きくなったものが「スズキ」。
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雰囲気が悪い・重苦しい空気の表現・描写・類語(雰囲気・空気のカテゴリ)の一覧 ランダム5
誰も喋らず、しんとしたやるせない空気が部屋に流れていた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
この重い空気をほどきたい。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
無理矢理中断したような、おさまりの悪い空気が残る
山田 太一 / 飛ぶ夢をしばらく見ない amazon
社内会議にはしらっとした空気が流れていた。それは江原や迫田ら、若手社員たちが入ってきたときの、よそよそしい態度と冷ややかな表情を見たときから、佃の胸の内に広がりはじめた。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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「雰囲気・空気」カテゴリからランダム5
冷たい悪寒を含んだ空気が、四方からジワジワと、粘っこく、重たく、雪子の身体にのしかかって来る
石坂洋次郎 / 青い山脈 amazon
不穏な空気、といったようなものが漂っている。 男たちの、いわれのない不満、いらだち、屈辱感、体面、矜持といったものが複雑に入り混じって、一触即発の緊迫した空気となっている。
東海林 さだお「タコの丸かじり (文春文庫)」に収録 amazon
子供のころ、田舎のおじいさんの家に遊びに行って、古いお蔵を開けて嗅いだような、そんな臭いなの。いろんな古いものが混じり合って、じっと澱んでいるようなね。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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