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恋にやぶれて生きた死骸になった心持ち
夢野久作 / あやかしの鼓 ページ位置:67% 作品を確認(青空文庫)
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呆れる・驚きで呆然
失恋・恋人と別れる
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前後の文章を含んだ引用
......とまるくのうは如何にも鼓作りの名人であった。けれどもこの鼓を作り上げた時に自分が思っている以外の気もちがまじっているのに心づかなかった。 久能は云った。――私は恋にやぶれて生きた死骸になった心持ちだけをこの鼓に籠めた。私の淋しい空 になった心持ちだけをこの鼓の音 にあらわした。怨 む心なぞは微塵 もなかった――と……。 しかしそれはあやまっていた。 久能が自......
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呆れる・驚きで呆然の表現・描写・類語(驚きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
しばらくは呆然 として瘧 の落ちた病人のように坐っていた
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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失恋・恋人と別れるの表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
恋をしたかったのだ。それも最適な場所で、最適な男と恋をしたかったのだ。京都は久仁子の好みに合い、高志は久仁子の好みに合った。なにもかもできすぎの舞台装置だったと、今さらながらため息がもれる。 その時だ。久仁子は耳をすませた。遠いどこかで、芝居が終る拍子木が聞こえたような気がしたのだ。
林 真理子 / 京都「最終便に間に合えば (文春文庫)」に収録 amazon
小旅行を企てたのは、男と別れたからだ。悲しかったからではなくて、どの男と別れても悲しくも辛くもないことに漠然とした焦燥を感じたからだ。一人旅の旅情にひたれば、少しは感傷が湧くかと思ったのだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
つきあっていた人と別れて、泣かなかったけれど、夕方の帰り道が真っ暗に見えたこと。今なら、電話すればまた会えるけど、それは無駄だけれど、そうしたくて、道がどんどん夜に侵されていって、苦しかった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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「心」の言葉を含む驚きの表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
稲妻のように彼女の心に響いた
有島武郎 / 或る女
さっきまでいい調子で物事を制していた心臓は体中の皮膚の裏をいやな音をたてて走り回るので、女はのんきなしましまを渡り終えるまでに何度か立ち止まらなければならなかった。
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
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「驚き」カテゴリからランダム5
体が震えるほどびっくりして
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
宿命的な病名を告げられたかのように、俺はどきりとする。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
「気分が晴れない・落ち込む」カテゴリからランダム5
倦怠 は暑さのせいでも、閑暇のせいでもない。僕と母はほとんど魂を抜かれて、もう何をすることも 億劫 になっていた
浅田次郎 / 悪魔「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
食卓についても、フォークの先で料理をつつくだけでほとんど口に運ばなかった。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
魂の抜け殻のような顔
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「恋愛」カテゴリからランダム5
何もかも振り捨てて私は生れて初めて恋らしい恋をしたのだわ。
林芙美子 / 新版 放浪記
犬でも飼うことを決めるみたいに、あっさりと再婚する
連城 三紀彦 / 恋文 amazon
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