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あらしのあとの晩秋の夜はことさら静かだった。山内さんないいちめんの杉森すぎもりからは深山のような鬼気ききがしんしんと吐き出されるように思えた。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:20% 作品を確認(青空文庫)
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夜のしじま(静けさ)
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前後の文章を含んだ引用
......開いた。あらしのために電線に故障ができたと見えて、眠る時にはつけ放しにしておいたがどこもここも消えているらしかった。あらしはしかしいつのまにかぎてしまって、あらしのあとの晩秋の夜はことさら静かだった。山内さんないいちめんの杉森すぎもりからは深山のような鬼気ききがしんしんと吐き出されるように思えた。こおろぎが隣の部屋のすみでかすれがすれに声を立てていた。わずかなしかも浅い睡眠には過ぎなかったけれども葉子の頭は暁まえの冷えを感じてえと澄んでいた。葉子はま......
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深山(みやま・しんざん)
鬼気(きき)
秋の夜(あきのよ)
晩秋(ばんしゅう)
深山・・・奥のほうの山。簡単に立ち入ることが出来ない奥深い山。
鬼気・・・鳥肌が立つほど不気味な気配。恐ろしい雰囲気。
秋の夜・・・秋の季節の夜。とくに、秋の夜の長いことをいう。
晩秋・・・秋の終わりごろ。秋の末。暮秋。陰暦9月の異名。
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