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耳が少し遠いので首を曲げ、丸い背をかがめるようにして伸子に訊いた。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:64% 作品を確認(青空文庫)
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よく聞こえない・不明瞭な音
耳を澄ます・聞き耳を立てる
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前後の文章を含んだ引用
......って行った。彼自身の話によると、いろいろ語学ができるので、つい創作より翻訳をするのでいけない、と云う境遇にいるのであった。彼は玄関の隅にイムバネスをぬぎながら、耳が少し遠いので首を曲げ、丸い背をかがめるようにして伸子に訊いた。 「お一人ですか? 佃さんは?」 「今日は一寸出かけたの、でもじきかえるでしょう」 「休みでしょう、まだ」 「ええ。近いうちに学校へ宮様がいらっしゃるんですって、その相......
単語の意味
首・頸・頚(くび)
背(せ)
首・頸・頚・・・1.頭と胴体をつなぐ細い部分。頸部(けいぶ)。また、「頭」そのものを指す場合もある。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
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じっと耳を澄ましているとほんのわずかの風の切れめから女の声らしきものがちらりと聞こえたような気がしたが、それもあるいは僕の錯覚かもしれなかった。
村上春樹 / ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon関連カテ風の音強風・暴風よく聞こえない・不明瞭な音
彼が看護婦と何事か話している声が聞こえた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
耳をすませてみる。しかしどんなに聴いても、単語がひとつも拾えない。分かるのは日本語だということだけだ。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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耳を澄ます・聞き耳を立てるの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
木偶(でく)のように黙念と聴きいる
真継 伸彦 / 鮫 amazon
耳を裏向けにするような集注で、佃の言葉を期待した。
宮本百合子 / 伸子
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私は風邪をひいた時の小さな子供のように、みんなの声をぼんやりと幸福に聞いていた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
道場に受身の音がつづき、その響きが池の面に縮緬のような波を立てた。
富田 常雄 / 姿三四郎 amazon
樹々の葉が砂のように乾いた音をたてて鳴っています。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
誰もいないピロティは、いろんな部活から飛んでくる音たちの交差点だ。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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みんなでだらだらと何か話して
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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