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父親は途切れることのない昏睡の中にいた。麻痺が慈悲深い衣のように、彼の全身を包んでいる。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 作品を確認(amazon)
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昏睡状態・意識が無い
痺れる・麻痺する
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単語の意味
慈悲(じひ)
慈悲深い(じひぶかい)
昏睡(こんすい)
慈悲・・・相手をいつくしみ、悲しむこと。かわいがり、かわいそうに思うこと。また、情け深いこと。
慈悲深い・・・他人に愛情を注ぎ、かわいがる気持ちが強い。情け深い。
昏睡・・・意識障害の程度のひとつ。意識が消失し、患者がまだ目覚めていない状態。
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明け方から大きないびきをかき始めて、それから一度も目を開かない
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
(頭蓋骨の内側には、)いったいどんな姿かたちをした意識が身を潜めているのだろう。それともそこにはもう何ひとつ残されていないのだろうか。見捨てられた家屋のように、家財や器具は残らず運び去られ、かつて住んでいた人々は気配も残さず消え失せてしまったのだろうか。しかしもしそうだとしても、その壁や天井には、時々の記憶や光景が焼き付けられているはずだ。長い時間によって培われたものは、それほどあっけなく無の中に吸い込まれたりはしない。父親はこの海辺の療養所の簡素なベッドに横たわりながら、同時に内奥にある空き屋のひっそりとした暗闇の中で、余人の目には映らない光景や記憶に囲まれているのかもしれない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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足を組んで腰かけていたため左足が少し痺れていてその部分の血液がサイダーのように泡立っている。
筒井 康隆 / 夢の木坂分岐点 amazon
左手をさすって見ると右の手の五本の指の腹に、縮緬(ちりめん)にさわったようなチリチリした痺れが感じられる。
平林 たい子 / 施療室にて「こういう女・施療室にて (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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あなたは殺人犯に何の制裁も与えず、社会に解き放ったんだ
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
辰川がしばし黙り込んだ。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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