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平凡なあやふやな顔の中年男性だった。耳たぶが分厚いとか、指がたくましいとか、首のラインがくっきりしているとかいう心に残る印象が、一つもなかった。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:41% 作品を確認(amazon)
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容貌・顔の印象が普通
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前後の文章を含んだ引用
......奢になり、頰がすっきりし、あごがとがってきた姉はますますきれいに見える。とても妊婦だとは思えない。 台風の時、家まで姉を送ってきた二階堂先生に会ったことがある。平凡なあやふやな顔の中年男性だった。耳たぶが分厚いとか、指がたくましいとか、首のラインがくっきりしているとかいう心に残る印象が、一つもなかった。目を伏せたまま、姉の後ろに静かに立っていた。雨で髪や肩が濡れていたせいで、余計にもの淋しく見えた。 二階堂先生がどんな治療をするのかよく分らないが、姉の話による......
単語の意味
耳朶・耳埵(みみたぶ・みみたぼ)
首・頸・頚(くび)
耳朶・耳埵・・・1.耳の一部。耳の下のほうに垂れ下がった、柔らかいふくらみの部分。
2.(1の肉付きがいいのは福の相という俗説から)幸運なこと。
2.(1の肉付きがいいのは福の相という俗説から)幸運なこと。
首・頸・頚・・・1.頭と胴体をつなぐ細い部分。頸部(けいぶ)。また、「頭」そのものを指す場合もある。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
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たしかにあまりぱっとしない女の子だった。服装も顔つきも平凡で、二流の女子大のコーラス部員みたいに見えた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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かたねりの白粉 を首筋につけている。浅黒い肌が雲のように淡く消えてゆく。
林芙美子 / 新版 放浪記
本当に腹をたてているわけではなく、これが彼の地顔なのです。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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