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日の落ちたあとの水のような光を残して、冴 えざえとした星が澄んだ空にあらわれて来た。
梶井基次郎 / 冬の蠅 ページ位置:66% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
夕闇
日の入り・日没
星の光・星が輝く
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前後の文章を含んだ引用
......のように横たわってしまう。いつもきまってその想像である。そして私は寝床のなかで満潮のように悪寒が退いてゆくのを待っている。―― あたりはだんだん暗くなって来た。日の落ちたあとの水のような光を残して、冴 えざえとした星が澄んだ空にあらわれて来た。凍えた指の間の煙草の火が夕闇のなかで色づいて来た。その火の色は曠漠 とした周囲のなかでいかにも孤独であった。その火を措 いて一点の燈火も見えずにこの谿は暮れてしまお......
単語の意味
冴える・冱える(さえる)
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夕闇の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
すでに日は落ち、闇が海と山との境を消している。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
夜の闇があまりにも深くて、俺は少し怖くなった。周囲の山の影がのしかかってくる気がする。音だけを響かせる川が、霧ごとせりあがってくる気がする。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
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日の入り・日没の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
山々が夕陽の最後の光を映して薄紫に輝き、頂きのなだらかな線をしばらく黒く強く暮れ残る薄白い夕の空にきわだって見せていたが、やがて潮が引くように次第に暮の色が山並から下りて来る。
野間宏 / 第三十六号「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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星の光・星が輝くの表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
星空が神話の英雄を映して彼の心を慰めてくれた。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
真上の空には、大きな帯のような星々の重い運行があり、《…略…》この星達の無限の距離から距離へ働く、強い限りないエネルギー
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
夜の空が晴れて、星が凍りつくように輝く
久米 正雄 / 学生時代 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
重く垂れ込めた雲の裂け目から夕焼けが滲んで見える
池波正太郎 / 剣客商売 amazon
地平線の上に楕円形の真赤な太陽が出ている。上下から押しつぶされ、卵のような恰好だ。
火野 葦平 / 麦と兵隊「土と兵隊・麦と兵隊 (新潮文庫)」に収録 amazon
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
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