するどく傾(かし)いだ焔のような月の面
瀧井 孝作 / 無限抱擁 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
月
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
no data
ここに意味を表示
月の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
月が厚い雲の向こうにひそんで、真珠色の光沢を雲の遠い縁に与える
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
黴びたような色あいの半月が浮かんでいる。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
藤色の空に物憂い月が出て居る。卯の花のように白い白い月が。
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
(駕籠の中から見る月)真黒な 梢 の上に出ている月が駕籠にあわせて西へ西へと動くように見える。その月の色は 凄まじかった。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「空・中空」カテゴリからランダム5
沿道から夜空を見上げる人達の顔は、赤や青や緑など様々な色に光ったので、彼等を照らす本体が気になり、二度目の爆音が鳴った時、思わず後ろを振り返ると、幻のように鮮やかな花火が夜空一面に咲いて、残滓を煌めかせながら時間をかけて消えた。自然に沸き起こった歓声が終るのを待たず、今度は巨大な柳のような花火が暗闇に垂れ、細かい無数の火花が捻じれながら夜を灯し海に落ちて行くと、一際大きな歓声が上がった。
又吉 直樹 / 火花 amazon
巨大な猿人の巨大な頭骨(みたいな雲)。何処かの歴史の断層からこのホノルルの上空にこぼれ落ちてきたのだ。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
空が、おりてきそうに青い。今にもさわれそうな純度で、どこまでもはるかに私達の頭上を覆っている。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
煙のように薄白い雲が形もなく流れて星を舐(ねぶ)る
内田 百けん / 冥途・旅順入城式 amazon
同じカテゴリの表現一覧
空・中空 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ