TOP > 感覚表現 > 動き・反応・変化・現象 > 陽炎(かげろう)
コンクリートは熱を吸収してまたそれをぐらぐらに放出して、逃げ水というのか陽炎というのか、よくわからぬぶよんとした動きが前方に見える。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 ページ位置:17% 作品を確認(amazon)
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陽炎(かげろう)
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前後の文章を含んだ引用
......みても、緑子はわたしの方をちらとでも見るでもなし、黙ったまま窓の外を、まぶたを閉じては上げるを繰り返しながらぼんやり眺めていた。 駅からの道を三人で黙って歩き、コンクリートは熱を吸収してまたそれをぐらぐらに放出して、逃げ水というのか陽炎というのか、よくわからぬぶよんとした動きが前方に見える。昔にこれをドラム缶の上で何度も見たことがある、しかしどれだけ暑いことよ、緑子は横に大きく膨らんだリュックサックを背負って、二泊三日でいったい何の荷物がいるのか、......
単語の意味
陽炎(かげろう・ようえん)
陽炎・・・春や夏の穏やかな日に、透明の炎のような揺らめきが地面からユラユラと立ちのぼる現象。局所的に密度の違う空気が混じることで、光が異常屈折して起こる。
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陽炎(かげろう)の表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
湿気が温められて陽炎が立つ中
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
川面 にたちこめた 虚ろな 金色 の 陽炎
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
コンクリートは熱を吸収してまたそれをぐらぐらに放出して、逃げ水というのか陽炎というのか、よくわからぬぶよんとした動きが前方に見える。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
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「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
ただ右から左に消えてゆく。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
湿気が温められて陽炎が立つ中
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
スコップで土を丁寧にほぐしてくれました。《…略…》土はみるみるふっくらとしてきました
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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部屋へ戻ると西日が斜めに大きく射していた。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
小屋を出ると草原も、さっき身をかくした林も金色の光にかがやき、樹々の葉が砂のように乾いた音をたてて鳴っています。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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