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がっしりと四角い牛乳石鹸
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 ページ位置:14% 作品を確認(amazon)
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石鹸(せっけん)
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......。住民一人一人が分別しても、集積場にいったらゴミなんて全部混ぜられて焼却される。誰かが言ってたもの、確かに。でもあの男が怒るから。地球を大切にしろと怒るから。 がっしりと四角い牛乳石鹸は、清潔な甘い白い匂いで、ずっと嗅いでたら安らかに逝けそうな気がする。安息香酸、それは主にシャンプーに含まれる化合物らしいが、私にとっては石鹸の匂いを表す言葉。......
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石鹸(せっけん)の表現・描写・類語(道具・家具のカテゴリ)の一覧 ランダム5
がっしりと四角い牛乳石鹸
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
エキゾチックな匂いのする石鹼
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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(天眼鏡でのぞくと、)面白いのは、綿ごみである。 羽織っていた女房の茶羽織の 袂 が、半分ひっくり返っていたのを直したときにつまみ上げ、食卓の上にのせて、 仔細 に眺めた。 袂の丸みそっくりの、薄くやわらかいフェルトに見えるが、天眼鏡でのぞくと、さまざまな色の繊維の寄り集りである。 どこからどうして入ったのか、何本かの毛髪らしいものが、一粒の仁丹と、一本の赤い絹糸をからめて半月型を形づくっている。 持ち上げるとこわれそうなねずみ色のそれは、間違って咲いたなにかの花のように見える。 楠は「ウドンゲ」の花というのは、こういうのではないかと思った。 印度 あたりの想像上の花で、たしか三千年に一度咲くという。吉兆とも、凶兆ともいわれている。 ねずみ色の、雲のような、鳥の巣のようなものは花弁である。銀色の小粒と赤い絹糸は、 雄蕊 と 雌蕊 に違いない。
向田邦子 / 耳「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
石油の匂いのプンプンする新らしい新聞
林芙美子 / 新版 放浪記
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