TOP > 感覚表現 > 動き・反応・変化・現象 > ほこり・風塵・土けむり
窓の外側についた木のブラインドには細かい砂ぼこりが層になってこびりついていた。雨が砂ぼこりを奇妙な形に固定させ、その上に新しい砂ぼこりがたまり、新しい雨がそれをまた固定させていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置：78% 作品を確認（amazon）
この表現が分類されたカテゴリ
ほこり・風塵・土けむり
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......、それは羊博士の人生のことだろう。僕は冷たい雨の中に立って、建物を見上げた。 遠くから見た時と同じように人の気配はまるで感じられなかった。細長く高いダブルハング窓の外側についた木のブラインドには細かい砂ぼこりが層になってこびりついていた。雨が砂ぼこりを奇妙な形に固定させ、その上に新しい砂ぼこりがたまり、新しい雨がそれをまた固定させていた。 玄関のドアには目の高さに十センチ四方のガラス窓がついていたが、窓は内側からカーテンでさえぎられていた。真鍮のノブのすきまにもたっぷり砂ぼこりが入り込んでいて、......
単語の意味
砂（すな）
砂・・・岩石が細かくなったもの。岩が徹底的に砕かれたもので有機物が含まれていない。そのため、土（有機物が含まれる）と違って、植物は育ちにくい。砂場や砂漠に雑草が生えにくいのもこのため。
ここに意味を表示
ほこり・風塵・土けむりの表現・描写・類語（動き・反応・変化・現象のカテゴリ）の一覧 ランダム５
トラックがまき上げる埃のために、紳士服御用と書いたペンキも、ショオウィンドオの 硝子 もすっかり白っぽい。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム５
乱入にしては力のない足どり
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
動き・反応・変化・現象 の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ
