一度生血の味をしめた虎 の子のような渇欲が葉子の心を打ちのめす
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:29% 作品を確認(青空文庫)
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欲望・本能・欲求
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前後の文章を含んだ引用
......の心はそれ以来峰から峰を飛んだ。十五の春には葉子はもう十も年上な立派な恋人を持っていた。葉子はその青年を思うさま翻弄 した。青年はまもなく自殺同様な死に方をした。一度生血の味をしめた虎 の子のような渇欲が葉子の心を打ちのめすようになったのはそれからの事である。 「古藤さん愛と貞とはあなたに願いますわ。だれがどんな事をいおうと、赤坂学院には入れないでくださいまし。私きのう田島 さんの塾 に......
単語の意味
虎(とら)
虎・・・1.ネコ科の哺乳動物の中で最大の種。背中から腹にかけて黄色の地に黒い縦縞(たてじま[=頭と尾を結ぶ線に対して、直角に交わる縞模様])がある。口が大きく、鋭い牙と爪を持ち、眼光が鋭い。アジア地域では、強さや恐ろしさの象徴。肉食で、単独で狩猟を行う。皮は敷物などに用いられたが、乱獲され、現在では各地で保護されている。
2.俗に、酔っぱらいのこと。
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