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電灯の紐を引張った。小さな青い光が、部屋を沈め
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 ページ位置:11% 作品を確認(amazon)
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室内の闇・部屋が暗い
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前後の文章を含んだ引用
......わりを片づけ、硝子戸の方に行って内側から鍵をかけた。それから押入れの中から糊を利かして畳んだ俺の浴衣を出した。 床の上に寝ると、民子はタオル地の寝間着になって、電灯の紐を引張った。小さな青い光が、部屋を沈め、民子の大柄な身体が傍に横たわると、俺は気圧されたような気持が起り、それが早くも虚脱感に誘い入れた。どういうものか、眼の先には、雨に打たれて軒先に重そうに垂れて......
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室内の闇・部屋が暗いの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
高い天井の真ん中に小さな明かり取りの窓のようなものが幾つか見えた。しかし月はまだ高く上がっていなかったので、明かりと呼べそうなものはそこから入ってこなかった。仄かな街灯の明かりが屈折に屈折を重ねた末にほんの少しだけその天窓から忍びこんでいたが、殆ど何の助けにもならなかった。《…略…》やがて何かの加減で、部屋にさしこむ光がほんの少しだけ明るさを増した。月が上がってきたのだろうか?あるいは街の光が明るく灯り始めたのだろうか?
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
窮屈な部屋の天井からぶら下がった裸電球は、真下を 微かに照らすだけで本棚に並べられた背表紙の文字を一つも読ませなかった。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
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光の加減で、男の顔はよく見えなかった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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掃除の行きとどいた朝の郵便局の光線は、海の底のように静かで、平和であった。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
カーテンもない青い空を映した窓ガラス
林芙美子 / 新版 放浪記
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