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(指圧師の)指は木のように固く、節子の白いなよやかな肉に喰い入る
三島 由紀夫 / 美徳のよろめき 作品を確認(amazon)
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鍼灸師・整体師・マッサージ師
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単語の意味
なよやか
なよやか・・・なよなよしているさま。柔らかな弾力のあるさま。
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身体を揉みほぐすのは、込み入った計算式を解いていくようなものだ、と陣治は言う。よくはわからない。足裏や膝や肩や手指を、圧したり撫でたり 捻ったりするうちに、凝りそのものの中枢に自然と届いていく。その感触が、重積分だの偏微分だのなんだかんだを繰り返して膨れ上がった数式が、結局は電圧と電流と抵抗の三要素からなる、中学生でも知っている単純な公式に収束していく過程に、なぜか似ていると感じるのらしい。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(指圧師の)指から旭の光りの放たれるような幻想を持つ
三島 由紀夫 / 美徳のよろめき amazon
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女達が往来を通る男に叫びかけている。それは 憐憫 を乞うようにも、 罵るようにも聴きなされる叫声であった。
志賀直哉「暗夜行路 (講談社文庫)」に収録 amazon
(詩人)詩は印刷機械のようにいくつでも書ける。只、むやみに書けると云うだけだ。
林芙美子 / 新版 放浪記
肩のツボを 圧されると思わずウウ、と声が漏れる。ベッドの端に正座した陣治は黙り込んだまま指の位置をずらしていく。はじめからツボというものがあるのではなくて、陣治の指がたまたま触れたところにツボが生まれる感じだ。そんなに凝っていないと思っていても、実際に揉まれてみると、身体が抱え込んでいる凝りの深さに毎回改めて驚かされる。今日のように力を込めて圧したりつかんだりしてほしい日もあれば、柔らかくさすってほしい日もある。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
四年の間に、七度も学校をかわって、私には親しい友達が一人も出来なかった。
林芙美子 / 新版 放浪記
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