厚い唇をにやりと笑わせると、黄色い乱杭歯があらわれた。
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 ページ位置:4% 作品を確認(amazon)
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微笑み・薄笑い
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前後の文章を含んだ引用
......鑑てくれと頼みに来たのであろうと見当をつけた。「はあ、どうやら、お蔭さまで、ぼつぼつです」 門倉は禿げた額を指で搔いた。指は節くれ立っている。顔の造作も大きい。厚い唇をにやりと笑わせると、黄色い乱杭歯があらわれた。「今度は、どっちの方を廻ったの?」「九州です」 門倉は云って、思いついたように、四角い方の風呂敷を解いて土産物をさし出した。雲丹の函詰めであった。「九州か。相変......
単語の意味
乱杭歯(らんぐいば)
乱杭歯・・・不ぞろいに打ち込んだ杭(くい)のように、ひどく歯並びの悪い歯。歯が横に並ばず、重なって生えている状態。
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微笑み・薄笑いの表現・描写・類語(口・顎のカテゴリ)の一覧 ランダム5
好意が頬 に刻まれた
梶井基次郎 / 城のある町にて
口元を引いて笑った。
浅田次郎 / 伽羅「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
微笑がその口のあたりに漾 いました。
梶井基次郎 / Kの昇天
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岡本かの子 / 河明り
コトコトと女官のような忍び笑いを鳴らして
阿刀田 高 / ゴルフ事始め「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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