いたずらっぽく笑うだけでなにも答えてくれない
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 ページ位置:1% 作品を確認(amazon)
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はぐらかす
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......うより、なにかに吸い寄せられるようにして。 三列シートの二列目に座ってドアを閉めたら、ドライブが始まる。 行き先は尋ねないほうがいい。訊いても無駄だ。健太くんはいたずらっぽく笑うだけでなにも答えてくれないし、橋本さんは黙って、車のスピードをぐんぐん上げていく。不思議と怖い気はしない。いや、「不思議と」と感じることさえ、ない。 やがて窓の外が明るくなる。 気がつけ......
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いたずらっぽく笑うだけでなにも答えてくれない
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
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(明るく振る舞う)つきあっていた時と何も変わらぬ調子で、明るく用件だけを伝えて電話を切ることもあった。まるでもう、すべては解決済みであるかのようだった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
「エルメス熱」という麻布特有の風土病なのだ。見栄っ張りほど罹患しやすく、発病すると「自分は金持ちである」という幻覚を抱いて、少しでも金持ちらしく着飾ろうと悪戦苦闘する。《…略…》住民のほとんどは明らかに「ベンツ熱」を発症しているし、他にも「高級大型犬熱」(「ゴールデン・レトリバー型」「シベリアン・ハスキー型」など、毎年、症状が変わるらしい)の患者なんか、もうウヨウヨいるよ。
中村 うさぎ / 浪費バカ一代―ショッピングの女王〈2〉 amazon
違う皮膚に違う内臓を包んで、夜寝るとき違う夢を見る遠い遠い他人を意識した。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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