船室・船内の表現・描写・類語(乗り物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
波が出てきた。船が揺れる度 に、ローソクの灯が消えそうに細くなり、又それが明るくなったりした。
小林多喜二 / 蟹工船
温室のような船室
有島武郎 / 或る女
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一日中船室の丸窓から東支那海の黒い海面が、浮んだり、沈んだり、傾いたりします。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
舟の家のどこかはかない揺れ具合
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
どこに円盤があるってんだよー、と笑いまじりに私が言いかけたとき、眼前の暗い町並みとネオンのがたがたした切り絵と空の区切りのラインから、ちょうど目線のあたり、夜空を切りわけるようにツーっと、左から右、光る飛行機雲のようなものが横切った。 はっとした。 それは私たちの目の前の景色の真ん中あたりで、地上のどのようなマシーンよりも優雅な止まり方でぴたり、と止まって、 ぴかーっと輝いて、消えた。 私が今までに見たどの光よりも 凄烈 だった。想像して言うなら、苦しみのうちに胎道を通りぬけて、初めてこの世に生まれ出る瞬間のまぶしさのようだった。それくらい美しく、清らかで、くりかえせない発光だった。いつまでも見ていたかった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
入り江の入り口のあたりには大きなヨットが一隻停泊し、帆を下ろした高いマストが巨大なメトロノームみたいにゆっくりと左右に揺れていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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