鼠の巣のような店

暖簾が掛かっているのは営業中を意味する

比較的新しいが、きわめて個性に乏しい建物

丸い緑の屋根を持ったずんぐりとした教会

玩具のような可愛い天主堂が、いつまでもたたずみ続けていたくなるような親しげな雰囲気に包まれている

幌舞駅は大正時代に造られたままの、立派な造作である。広い待合室の天井は高く、 飴色あめいろ の太い 梁 が何本も渡されていて、三角の天窓にはロマンチックなステンドグラスまで 嵌は まっていた。

倒産した工場か何かのようでした。壁や扉や天井の鉄板があちこちはずれていたので、中に入ると、まっすぐに通り抜けてゆく風の動きを感じることができました。見上げると、はさみで切り抜いたような空が、所々に見えました。

やくような日の下に、渦を捲いて狂い出しそうな瓦の色

無人のように静まり返ったコンクリートの箱の中に、各戸のドアが貝の蓋のように閉じられている

二階家そのものは二十年以上はたっているらしい木造の古家だが、玄関を新建材で張り出し、二階も下もサッシの窓がとりつけられ、北側にひと間増築していた。丁寧に住んでいるという印象であった。