辛いものを食べると汗がでる。辛味スパイスの中に含まれる刺激成分が、体内の活動を高める。

ワサビやカラシやダイコンはシャープな辛さで、揮発性のために口に含んだ瞬間に鼻に抜ける辛味を感じる反面、すぐに辛味感を失ってしまう。トウガラシやコショウやショウガはホットな辛さで、辛味感を遅く感じる反面、いつまでもヒリヒリと持続する。

（生姜汁）香りのいい生姜汁で体中がカーッと温まる。病気の体には特に沁みる気がする。

辛味成分が口の中にある神経の末端に触れる

芳香性がある辛味スパイスは、肉や魚の臭み消しにも使われる

両眼から涙のようなものが一二滴眼尻（めじり）から頬へ流れ出した。山葵（わさび）が利（き）いたものか、飲み込むのに骨が折れたものかこれはいまだに判然しない。

味を引き立てると同時に、料理に薬効成分をプラスする。冷えた体を温めたり、殺菌効果などさまざまな作用。

トウガラシは実害はないが、強烈な刺激が口を襲う。その強い刺激がおさまると、今度は逆に物足りなさを感じてもう一度味わいたくなる。まるでジェットコースターのような感覚。

わさびを美味しくいただくには、鮫皮おろしが必要だ。これでおろしたキメと粘りは、他の板を使ったときの比ではない。

日本生まれのスパイスの代表