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己れの才能を対抗的に認めさせたかったのである。決して知らせてはならない秘密だが、自分が無能の土砂の中に埋没するのはあまりに寂しかった。ほんの少しは誰かに知らせたいのだ。
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 ページ位置:97% 作品を確認(amazon)
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自慢する・誇らしげに語る
口が滑る
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前後の文章を含んだ引用
......の一言、城田菁羊に洩らした。無論、贋作を描いているとは云わない。が、おれだって玉堂くらいの腕はあると云ったのだ。これは、中堅画家として声名を得ている昔の友だちに己れの才能を対抗的に認めさせたかったのである。決して知らせてはならない秘密だが、自分が無能の土砂の中に埋没するのはあまりに寂しかった。ほんの少しは誰かに知らせたいのだ。 実際、彼は残っている一枚を、それはまだ落款の無いものだったが、自慢げに菁羊に見せたものである! そこまですると崩壊の穴はそのことから急速に拡がった。金井箕雲堂......
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自慢する・誇らしげに語るの表現・描写・類語(安心するのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(武勇伝)戦争の武勇伝を語る人が多かった。それはいつも映画を 観るように華やかで勇壮なものであった。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
会話の端々に非常にさりげなく、彼自身のポジティヴな情報を入れ込んでくる。まるでトイレや洗面台に小さな黄色い花のポプリをそっと置くかのように。私にこれだけは言っておかなきゃならないという項目を決めてあるみたいだ。
綿矢 りさ / 勝手にふるえてろ amazon
人間の話でいちばん面白いのは自慢話で、誰でも何かしら自慢するときは「俺だけが知っている」といった調子で躍動感を持って話すものです。まさに〝絶口調〟といった面持ちで。
水道橋博士「藝人春秋 (文春文庫)」に収録 amazon
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苦い清涼剤でも飲んだように胸のつかえを透 かしていた。
有島武郎 / 或る女
気もちをいつか鉄のように巌畳 にし出した。
芥川竜之介 / 歯車
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祖父の気色を窺いつつ語尾を飲み込むような話肩を身につける
高井 有一 / 北の河 amazon
(二人の会話を聞く第三者)パイをフォークに刺しながら、ピンポン・ゲームの見物人のように左右に首を動かしていた
阿刀田 高 / ゴルフ事始め「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
話を違った焦点に移した。
宮本百合子 / 伸子
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