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道路の闇 を程よく残して初秋らしい店の灯の光が撒 き水の上にきらきらと煌 めいたり流れたりしていた。
岡本かの子 / 金魚撩乱 ページ位置:21% 作品を確認(青空文庫)
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屋内から外に洩れる明かり
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前後の文章を含んだ引用
......大通りを斜に縫 って、たいして大きい間口の店もないが、小ぢんまりと落付いた賑やかさの夜街の筋が通っていた。店先には商品が充実していて、その上種類の変化も多かった。道路の闇 を程よく残して初秋らしい店の灯の光が撒 き水の上にきらきらと煌 めいたり流れたりしていた。果 もの屋の溝板 の上には抛 り出した砲丸 のように残り西瓜 が青黒く積まれ、飾窓 の中には出初めの梨 や葡萄 が得意の席を占めている。肥 った女の子が床几 で絵本を見ていた。騒 が......
単語の意味
煌く・煌めく・燦めく(きらめく)
初秋(しょしゅう・はつあき)
煌く・煌めく・燦めく・・・キラキラと光り輝く。存在が輝かしくて人目をひく。
初秋・・・秋の初めごろ。新秋(しんしゅう)。陰暦7月の異名。孟秋。
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おぼろな輪郭を浮きあがらせて 闇 の底でひっそりと息づいているような、舟の家のランプの 灯
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
店の電気は半分ほど消えていて営業している雰囲気ではなかったが、まだ人影が店のなかで動いていた。
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